税理士は食えるのかは気にしなくていい

早いもので、もう5月の半ばになってしまいました。ゴールデンウィークがあるとあっという間に時間が過ぎてしまいますね。
平成20年度(第58回)税理士試験の申し込みの時期が近づいています。
今年度は、受験申込受付開始 平成20年5月20日 受験申込受付締切 平成20年5月30日となっていますので、受験する方は、申し込みに後れないようにしましょう。

これから税理士試験の勉強を始めようと思っている方もいらっしゃると思います。税理士試験の講座を開講している学校でも、今の時期は、来年に向けた講義が開始される時期です。講座を探している方はチェックしておきましょう。

今日は、税理士の資格についてです。

税理士資格に限りませんが、士業の資格は、食える資格。食えない資格という議論がかわされる傾向があります。
受験生なら、誰でも、税理士が食える資格かどうかは気になると思います。

はっきり言ってしまえば、税理士に限らず、士業の世界はどこでも、続けていくことは大変なものです。
今では、昔と違って、開業者が少なくて、新規開業すれば、すぐに仕事が舞い込むような地域はなくなっています。
どこでも、既存の開業者がいて、新規顧客を開拓していくことは容易ではありません。
口で言うのは簡単ですが、相当の営業力と、経営ノウハウがなければ、どの士業の事務所であっても、事務所を維持していくことは難しくなっています。
むしろ、士業で成功できる営業力と、経営ノウハウがあるのであれば、その能力を別の事業に向けたほうが、稼げるとも考えられます。

税理士試験の勉強をしている方の多くは、税理士試験に合格したら、数年間、先輩の税理士事務所で働いて、経験をつんでから、独立しようと思っているでしょう。
将来は、独立したいと思っている方も多いと思います。だからこそ、独立してから、食っていけるのがどうかを気にするのだと思います。

しかし、必ずしも、税理士資格は独立しなければ生かせない資格ではありません。
税理士ほどのレベルの資格になれば、一般企業でも、税理士資格を持っているだけで、相当の財務・会計知識があると評価してくれますから、経理や会計の仕事に就きやすくなるでしょう。若い方なら、十分にチャンスがあります。

一方、年配の方でも、何も、税理士の本来の仕事をするだけが、税理士資格を生かす道ではありませんから、チャンスがあるとい得るでしょう。

たとえば、税理士講座の講師も税理士資格がなければできないものです。プレゼンテーション能力が高い方は、講師を目指すことも、資格を生かすひとつの道といえるのではないでしょうか。

また、税理士試験の勉強で培った税や会計の知識は、税理士以外の仕事にも生かせるはずです。

たとえば、資格受験生がよくいうダブルライセンスという考え方からすれば、
税理士資格だけでなく、FP資格も取得して、タックスプランニング関係に強いFPになるという道もあります。FPの仕事を中心にやっていきながら、税金に深くかかわる案件があった場合は、税理士として専門的なアドバイスをしたり、実際の手続きを行うということもできるわけです。
税理士は、個人向けの顧客を開拓していくことが難しい資格ですが、FP資格を組み合わせることで、個人の顧客の開拓もしやすくなるはずです。

このように、税理士の仕事そのものにこだわるのでなければ・・・

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