民法の勉強

民法96条 詐欺取消 第三者との関係

(詐欺又は強迫)第96条 詐欺又は強迫による意思表示は、取り消すことができる。2 相手方に対する意思表示について第三者が詐欺を行った場合においては、相手方がその事実を知っていたときに限り、その意思表示を取り消すことができる。3 前2項の規定によ…

行政書士の民法96条 詐欺

詐欺の意味については、常識でわかると思いますが、民法で言うところの詐欺は、一般の意味での詐欺とは若干異なります。(詐欺又は強迫)第96条 詐欺又は強迫による意思表示は、取り消すことができる。2 相手方に対する意思表示について第三者が詐欺を行っ…

法律系資格入門 契約とは何か?

今日は、契約とは何かという話です。契約というのは、日常生活では、あまり、耳にする機会がないかもしれません。会社で、契約書みたいなものに触れる機会はあっても、日常生活では、不動産の売買とかで、売買契約書を手にすることくらいだと思います。でも…

法律系資格入門 宅建と行政書士 民法の解釈とは?

民法を学ぶということは、民法を理解して、実際の法的紛争を解決できる能力を養うということです。民法の条文を見てみるとわかると思いますが、以下のように非常に抽象的な言葉で書かれています。(公序良俗)第90条 公の秩序又は善良の風俗に反する事項を目…

行政書士の民法95条 錯誤無効の性質

民法95条 錯誤(錯誤)第95条 意思表示は、法律行為の要素に錯誤があったときは、無効とする。ただし、表意者に重大な過失があったときは、表意者は、自らその無効を主張することができない。錯誤による意思表示は無効となる。無効であるから、錯誤による意…

行政書士の民法95条 多数説の錯誤理論

民法95条 錯誤(錯誤)第95条 意思表示は、法律行為の要素に錯誤があったときは、無効とする。ただし、表意者に重大な過失があったときは、表意者は、自らその無効を主張することができない。錯誤については、1、法律行為の要素に重大な錯誤がある。2、表意…

行政書士の民法95条 錯誤とは

今日は、民法95条 錯誤についてです。錯誤というのは、簡単に言うと、意思表示をした本人(表意者)が、重大な勘違いをしていたときには、無効にすることができますよ。ただし、意思表示をした本人(表意者)に重大な過失があったときは、意思表示を無効とすると…

行政書士の民法94条2項と公信力

(虚偽表示、きょぎひょうじ)第94条 相手方と通じてした虚偽の意思表示は、無効とする。2 前項の規定による意思表示の無効は、善意の第三者に対抗することができない。乙→←第三者(善意)↓甲の土地2項は、乙の手に渡った土地を、甲と乙の間の謀議を知らない…

行政書士の民法94条2項の類推適用

民法94条2項は、権利外観法理の現れであると説明しました。権利外観法理の現れであると考えられているために、本来の虚偽表示の事案以外でも、権利外観法理を適用するべきだと考えられる場面で、類推適用されることがある。すなわち、虚偽の外観を作出す…

行政書士の民法 虚偽表示、きょぎひょうじ(民法94条)その3 第三者に登記は必要か

(虚偽表示、きょぎひょうじ)第94条 相手方と通じてした虚偽の意思表示は、無効とする。2 前項の規定による意思表示の無効は、善意の第三者に対抗することができない。乙→←第三者(善意)↓甲の土地2項は、乙の手に渡った土地を、甲と乙の間の謀議を知らない…

行政書士の民法 虚偽表示、きょぎひょうじ(民法94条)その2 第三者の範囲

(虚偽表示、きょぎひょうじ)第94条 相手方と通じてした虚偽の意思表示は、無効とする。2 前項の規定による意思表示の無効は、善意の第三者に対抗することができない。乙→←第三者↓甲の土地2項は、乙の手に渡った土地を、甲と乙の間の謀議を知らない第三者…

行政書士試験の民法94条2項の根底にある権利外観法理

(虚偽表示、きょぎひょうじ)第94条 相手方と通じてした虚偽の意思表示は、無効とする。2 前項の規定による意思表示の無効は、善意の第三者に対抗することができない。乙→←第三者↓甲の土地2項は、乙の手に渡った土地を、甲と乙の間の謀議を知らない第三者…

行政書士の民法 虚偽表示、きょぎひょうじ(民法94条)その1

今日は、虚偽表示について解説していきます。虚偽表示は、民法総則の中でも、もっとも重要な制度のひとつです。(虚偽表示、きょぎひょうじ)第94条 相手方と通じてした虚偽の意思表示は、無効とする。2 前項の規定による意思表示の無効は、善意の第三者に…

行政書士の民法 心裡留保、しんりりゅうほ (民法93条)

今日は、心裡留保について詳しく解説していきます。(心裡留保、しんりりゅうほ)第93条 意思表示は、表意者がその真意ではないことを知ってしたときであっても、そのためにその効力を妨げられない。ただし、相手方が表意者の真意を知り、又は知ることができ…

行政書士試験合格! 意思表示の分析

これまでは、契約とは、申込の意思表示と承諾の意思表示が合致することで成立すると説明してきました。今日は、この意思表示について、意思表示をする人の内面に迫って細かく見ていきます。なぜ、こんなことをするのかというと、表示したことと心の中で思っ…

契約は申込と承諾によって成立する

契約というのは、どのようにして成立するのだろう。ということを今日は、分析していきたいと思います。契約というのは、「申込の意思表示と承諾の意思表示が合致することで成立する。」と民法の基本書などには書かれています。甲が所有する「「ハリー・ポッ…

民法の基本は契約と所有権

初めて、民法を勉強する方にとって、大切なことは、民法の全体像を掴むことです。今日は、簡単に民法の全体像を紹介します。民法は、全部で、1044条まであるわけですが、大きく分けると以下のような構成になっています。1、民法総則2、物権法→占有権、所有権…

契約とは何か?

今日は、契約とは何かという話です。契約というのは、日常生活では、あまり、耳にする機会がないかもしれません。会社で、契約書みたいなものに触れる機会はあっても、日常生活では、不動産の売買とかで、売買契約書を手にすることくらいだと思います。でも…

民法の解釈とは?

民法を学ぶということは、民法を理解して、実際の法的紛争を解決できる能力を養うということです。民法の条文を見てみるとわかると思いますが、以下のように非常に抽象的な言葉で書かれています。(公序良俗)第90条 公の秩序又は善良の風俗に反する事項を目…